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Q.生命保険はどのように検討したらいいですか?

A

保険との付き合い方は明確です。「保険でしか解決できないこと」だけを追求して利用することです。
 

過去に生命保険の仕事を8年間経験しましたが、お客様から開口一番「保険ってわかりやすいですよね!」と言われたことは一度もありません。反対に「保険は難しくて......」という言葉ばかりです。

私が勤務していた会社は、比較的オーダーメイドでわかりやすい商品を提案していた先駆的な会社だと思いますが、依然、一般の方にとって生命保険は「どこから考えたらいいのかわからない」状況が続いているのだと思います。

では、どうするか? あらゆる情報をいったん捨てたらいいと思います。その上で「素朴な自問自答」を繰り返してみるのです。具体的には、こんな感じです。

――入院1日目から500円(!)の給付金が支払われる保険があったら入りたいか?
 「そんな保険、入っても仕方がない」

――「がん」にかかった場合、「治療支援金」として3,000円が支払われる「がん保険」は?
 「金一封で3000円では気休めにもならない」

――では、今から10年の間、「万が一」の際に1,000万円が支払われる保険ならどうだ?
 「1,000万円というお金が、あると助かる」

――でも、その保険が1,000万円で売られていたら入りたいか? 
 「冗談じゃない。10年間で1,000万円支払うとなると、毎月の負担は8万円を超える。そんなに払えない」

――では、毎月2,000円だったら?
 「子供も小さいし、それくらいなら入っておきたい」

......以上、「なぜ多くの人が保険に入っているのだろう?」と考えて、浮かんできたやり取りです。

こうして考えてみると、『保険の魅力』とは、緊急時に「まとまったお金」が受けとれること、そして、そのために支払う保険料が、日常生活の中で負担できる範囲に収まること、と改めて確認できるのではないでしょうか。

さらに、もう1つ重要な「問い」があります。「1,000万円のお金が必要になるのが20年後だ」と、「あらかじめ今、分かっていたらどうだろう?」というものです。

その場合、「今から20年間の万が一に備える保険」に入る人などいないはずです。「20年で計画的に1,000万円貯蓄しよう」となるだけでしょう。

ここまでのことがわかると、話はカンタンです。  
生命保険は(1)まとまったお金が必要になる緊急事態が(2)いつ起こるかわからないことだけに絞って保険を考えたらいいことになります。キーワードは、その2つしかありません。

まず(1)まとまったお金、を重視すると、保険会社が発信する「日帰り入院から日額1万円の保障!」や「3年ごとに10万円の『お祝い金』が嬉しい!」といった情報が、ほとんど無意味なものに感じられるはずです。それらはいずれも「まとまっていないお金」の話だからです。
大半の病気については、健康保険制度の「高額医療給付制度(高額療養費制度)」をきちんと使うことにより、月額10万円前後の負担で確定します。

また(2)いつ起こるかわからないこと、に目を向けると、訪れる時期が予測可能な「老後」や「教育」のための資産形成などを、何が何でも保険で準備する必然性はないことがわかるでしょう。「誰がどう見ても、他の金融商品より保険が有利」という場合にだけ、保険での資産作りを考えたらいいことになります。少しでも不明確な部分があれば無視していいのです。

私自身、過去に保険会社に勤務していた身として、この2つのキーワードに気づいた時、「お客さんを煙に巻くようなこの仕事を専門にするのはそろそろやめにしよう」と思いました。

結局、自立していない子供がいるにもかかわらず、働き盛りの若くて健康な世帯主が急死するといったような「極めて例外的な緊急事態」が発生した場合以外は、保険の使い道が考えられなかったからです。この事実を伝えられる仕事をしていさえすれば、保険の仕事を「専業にする必要は無い」と確信しました。

私が必要だと思う保険は結局、以下のようなものです。

・健康保険制度が適用外の特殊な治療の備えとして「がん保険」等が日額2~3万円程度。
・子供が大学を卒業するまでの学費と生活が過不足なくまかなえる死亡保障。

それ以外は、あらかじめ必要な時期が分かっているものが大半なので、他の金融商品を使って、貯蓄計画を検討すれば充分。なのです。

「極論だ」と同業者に言われることもあります。しかし、粗雑な論理ではないはずです。保険の徹底活用はできないとしても、保険について考える時間と労力、そして保険につぎ込むお金をかなり浮かせることにつながります。同業者からはかなり嫌われます。はっきり言って。

未だに「定期付終身保険」や「アカウント型保険」を積極的に販売している、保険会社に丸め込まれてはいけません。日本人は平均1,500~2,000万円の保険料を生涯払うといわれています。結果、大半の方は長生きして200万円程度の解約返戻金しか受け取らず、差額は全てカケステとなります。

日本の保険商品の3つの大きな問題点は「カケステ」「アガル」「キレル」です。そろそろ保険会社をぼろ儲けさせるのも、やめてもいい時期ではないでしょうか。

今、日本人の大半は老後にお金で苦労するといわれていますが、実は「生命保険」と「マイホーム」にさえ失敗しなければ、多くの資産をきちんと残すことができます。

以上、保険会社が言わない、言いたくない話の最たるものとしてお話ししました。

KAMでは、代表の占部が保険会社での多くの実績と経験、知識を活かして、最適な保険プランをご案内しています。商品を販売することが目的ではありません。保険の考え方や必要性を十分ご理解いただいた上で、多くの保険会社から最適な商品を選んでいただけるような保険代理店の担当者をご紹介いたします。もしもの時にきちんと頼れる担当者さえいれば、保険商品は極力、コストパフォーマンスに優れた商品にすべきです。

くれぐれも過剰な保険に入りすぎて保険貧乏になることはありませんように。まずは、お気軽にご相談ください。